SPIについて考える

就職活動

もし少しの努力で5960~8090万円がもらえる可能性があるとしたら・・・
そんな話をあなたは信じますか?
この話は後ほど。

さて、「SPI」というワードを聞くだけで、ゾッとする方も多いのではないでしょうか。
なぜ大学生になってまで中学~高校レベルの問題を解かないといけないんだという思いに駆られることでしょう。今日はそんなSPIの見方が変わるかもしれないお話をしましょう。

SPIとは

SPIとは「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」の略で、リクルート社が日本で初めて採用を目的として制作した適性検査です。

大学時代に見た、SPI嫌いの人たち

DALL-E3で制作

私自身の大学生活を振り返ると、周りには以下のようなことを言う友人が多くいました。
・「SPIが苦手だから大手企業の試験は受けない」
・「SPIの点数で落とすような会社にはいかない」
・「大手企業はこぞってSPIで落としてくる」
・「SPIなんて止めて、もっと個人を見てくれたらいいのに」

私も元々SPIが得意ではなかったため、気持ちは痛いほど分かります。しかしその思考では、受験する企業数を自ら狭めてしまい、自らチャンスを捨てているようなものです。

打席に立つ

DALL-E3で制作

たとえ優れたコミュニケーション能力を持っていても、SPIでつまずくと、面接の機会すら得られないことが多いのが現実です。特に大企業では、膨大な応募者の中から選ばれるため、SPIは非常に便利な選別ツールとなっています。

また、SPIのスコアが公開されないという点は、採用過程において企業側に大きな裁量を与える要素ですね。仮にハーバード大学の学生がSPIで30点を取ったとしても、「ハーバード大学だから」という理由で選考を通過させる場合があるかもしれません。反面、偏差値が低いとされる大学の学生が60点を取ったとしても、そのスコアだけでは不足と見なされ、選考から落とされる可能性があります。これはあくまで仮定の話ですが、選考プロセスの透明性に関する疑問を投げかけますよね。

大学時代に多くの経験を積み、自己PRを磨き上げたにもかかわらず、SPIの壁を乗り越えられなければ、その能力を発揮する機会すら得られない、つまり「打席に立てない」というのが厳しい現実です。だからこそ、SPIへの挑戦と克服が、就職活動における重要なステップとなるのです。

5090~8090万円

面白いニュースを見つけました。こちらの記事によると大卒男性の大企業と小規模企業との生涯賃金の差額は8090万円です。女性では5960万円。

何が言いたいかと言うと、今SPIをマスターしておけば、大企業の採用試験という打席に立つことができ、生涯で+5960~8090万円を獲得する可能性があるということです。

もちろん、この数値は統計上の話であり、大企業より多く収入を得られる中小企業もあるでしょう。好きな仕事を選んだ結果、中小企業だったという方には関係のない話になります。

ちなみに私は大学時代1年生から「毎日1時間だけ」と決めてSPIの参考書の問題をひたすら解いていました。この小さな日課が、やがて大きな恐怖であったSPIをただの紙の虎へと変える魔法となりました。1年、そして2年と続けるうちに、かつては避けて通りたかったSPIも、もはや恐れるべき相手ではなくなっていたのです。

実際私は大企業のみ受験しましたが、約30社受験して、SPIで落とされた企業は1社だけです。(この1社は、おそらく性格診断や書類選考の段階でのものだったのでしょう。内心では、それをちょっとした現実逃避の材料にして、自嘲的に笑っていました。)

当時の私はSPIに立ち向かう自信がみなぎっていました。「解けない」と感じることがほとんどなくなったのです。今思い返しても、SPIを毎日行うという決断をして、日々取り組んだ自分を褒めてあげたいくらいです。

この記事を見た皆さんにはSPIで切られてしまうというような思いだけはしてほしくなく、是非今からSPIの問題集を解く習慣を身に付けて欲しいと願っています。筋トレや学習活動がそうであるように、初めのうちは厳しいかもしれませんが、習慣化することができれば勝ったも同然。一度習慣になれば、逆にSPIの勉強をしない日が不自然に感じられるくらいになるでしょう。

SPIへのモチベーションが下がりそうなときは、「5960~8090万円」を思い出してください。ただ、大企業が全てではありません。中小企業でも稼げる企業はごまんとあるでしょう。重要なのはSPIで高いスコアを獲得することにより、自らの選択肢を広げ、大企業受験という打席に立つだけの能力を得ることです。

この記事を見たあなたにサクラが咲きますように。

筆者撮影

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