「就職活動」この4文字には、多くの人が不安や緊張を覚えるのではないでしょうか。しかし、見方を変えることで、まったく別のものとして捉えられるかもしれません。今日は、そんな就職活動をポジティブに捉えるためのヒントをお話ししましょう。新卒の就職活動がどれだけ貴重で、そして一生に一度しかない特別な機会である理由を解説します。
企業側からWelcome!
私は営業職を経験していたため、飛び込みや既存ルートでの営業を日常的に行っていました。既存の取引先ならば関係が築けていますが、飛び込み営業ではなかなか面会にこぎつけるのは困難です。たとえ大企業の名前を使っても、門前払いされることが少なくありません。
ですが、新卒就活の期間は、逆に企業側から「ぜひお越しください!」という状態になります。多くの企業が新卒採用を重視し、学生を歓迎してくれるのです。このような状況は、人生において一度きりです。実際、経済産業省のデータによれば、2023年度の新卒採用では、日本の企業の約75%が積極的に新卒採用を実施しており、特に中小企業では新卒人材の獲得が最重要課題とされています。
私はこの「歓迎ムード」を楽しむために、無駄に多くの企業説明会に参加していました。世界的なIT企業にまで足を運んだ経験は、今でも私の心に残っています。
今になって活きる、企業訪問
学生時代に多くの企業を訪問したことは、その当時はただの思い出に過ぎませんでした。しかし、社会人になってからその経験がいかに貴重だったかを実感しています。就活中に企業の人事担当者や役員から直接話を聞けた経験は、今でも鮮明に記憶に残っています。これらの経験が、仕事を進めるうえでの判断材料や、ビジネスにおける信頼構築に役立っています。
実際、現在の会社で取引している複数の企業は、私が説明会でお世話になった企業でもあります。人事担当者がその時と同じ方だったり、話を聞いた内容が契約を結ぶ際に役立ったりと、当時の経験が現在のビジネスに繋がっているのです。こうした「就活で得たネットワーク」は、後々のキャリアにおいても大きな武器となります。
就活みらい研究所の調査でも、新卒就活中に得た「企業訪問の経験」は、約65%の学生が社会人になってから役立ったと回答しています。これは、新卒採用時に得られる情報やネットワークが、今後のキャリア形成においても重要な資源となることを示しています。
就職活動は、単なる仕事探しではなく、未来への第一歩です。新卒時代にしか得られない企業からの「歓迎」や、直接対話を通じて得られる経験は、今後のキャリアにおいて大きな財産となります。失敗を恐れるよりも、この貴重なチャンスを最大限に活かし、できる限り多くの企業と接触し、学びを深めていきましょう。今取り組んでいることが、将来の自分を作り上げる基盤となるのです。この瞬間を、自分の成長と可能性に投資する最後のチャンスと捉えて行動しましょう。
コメント