自己分析って必要?

就職活動

就活が近づくと毎年決まったように聞こえてくるこの言葉

「自己分析しなきゃ」「あぁ、自分は何が向いているんだろう」

もはや呪文ですよね。

そんな自己分析の呪いからあなたを開放する魔法の記事をご覧ください。

「自己分析」でやりたい仕事が見つかると思ってる?

例えばあなたが国内旅行に行く際、どのように旅先を探しますか?(行き先が決まっていない前提です)

まずは情報収集ですよね。旅行サイトやSNS、YouTubeを見ながら惹かれる旅行先を見つけるはずです。

自己分析で行うような心理テストでも行い「あなたは今疲れてそうだから、箱根の温泉!」なんて言われても「はぁ?」という感想ですよね。

情報を得る過程で、食べてみたい食事、トライしたいアクティビティ、宿泊したい旅館やホテルが見つかる。そして総合的に判断して旅先が決まるはずです。

要は就活にておいては、情報収集を徹底することが最優先です。

学生の時点で多くの引き出しを持った人はいません。引き出しを見つけに行くのが情報収集です。

自己分析シート

私が学生時代に皆がこぞって取り組んでいました。なんだかよく分からないシートに成功体験、失敗体験、興味があること、楽しいと思う瞬間などを記載し、向いている業種を調べる方法です。

結論から言いますが、一生懸命になって自己分析シートを作った友人たちの大半は転職しています。それも全く違う業種・業界に。

まぁ、遊び半分にシートを記載して、参考程度にするのであればよいでしょう。しかし、シートを本気で考えて自分の就活の軸を作ってしまうのは危険です。

シートはおおよそ統計学に基づいて作られています。しかしその統計の中身をあなたは見ましたか?

一人ひとりの人生に密着して細かい調査を行っていると思いますか?答えはNoです。

統計データを取得するために行ったアンケートは、回答者のその日の気分、体調、主観、経験で大きく左右されます。

例えば回答者が現時点の仕事の満足度を5段階で選ぶとしましょう。「とても満足」~「とても不満足」で。

今日は「とても不満足」でもある日は「とても満足」となるのが仕事です。統計では何らかの解を数値として表す必要があるため、どうにか数値化していますが、その数値が本当の現状を表しているかは不透明です。ましてや0か1の世界ではない仕事に対する思いなんて株価のように変動します。

要するにどんな仕事がその人に合っているかなんて、自分自身でも分かっていないのです。

最初は嫌でも、やっていくうちに好きになる。最初は好きでも、やっていくうちに現実を見て嫌いになる。

そもそも、希望部署に行けなかったから仕事が嫌いになる。なんてことざらに発生します。

転職ありきで考える

流動性の高い時代ですから、転職することを前提に就活を進めてみるのが現実的です。

興味のある業界や業種くらいはなんとなく皆さんもお持ちかもしれません。

ただその道で生きていくと大学生の段階で決めてしまうのは時期尚早。社会人になり多くを経験する上で道を見極めればいいのです。

就活では、自己分析に力を入れるのではなく、徹底した情報収集をする中で、興味が湧き、この会社や業種にトライしてみたいと思う道を見つけてみてください。

また、好きな仕事をしている大人なんて本当に一握りです。好きなことを仕事にしたいのであれば社長になる他ありません。社長業は大変ですが。

社長ができないこと、手の届かないこと、やりたくないことを従業員に任せているのですから。それが「従業員」です。

置かれた場所で咲きなさい

名著に「置かれた場所で咲さきなさい」という本がありますが。本当にその通りです。

「これが私の生きがいだ!こんな仕事もう二度と出会えない」と思うことができる仕事に出会える確率は低いのが現状ではないでしょうか。

入社前から「置かれた場所で咲くしかないのか・・・」と悲観する必要はありませんが、「この場所なら、花を咲かせられるかもしれない」くらいの気持ちで仕事を見つけてみてはいかがでしょうか。

皆さんの就活に花が咲きますように。

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